偽痛風とは?

今年の夏も猛暑で暑さが厳しくなると、突発的な関節の激痛や腫れを訴えて来院される患者さんが増えてきます。このような症状をみた場合、まず痛風を考えますが、非常によく似た症状を引き起こす偽痛風という疾患があることをご存知でしょうか?
痛風と偽痛風の違い
痛風は尿酸が原因で発症しますが、偽痛風は「ピロリン酸カルシウム」という結晶が関節及びその周辺に蓄積することで炎症を引き起こし、関節の痛みや腫れが現れます。特徴としては、男女を問わず60歳以上の高齢者に多く認められ手首・膝・肘・足首など比較的大きな関節に症状が出る傾向があります。 一方、痛風は男性に多く高尿酸血症によって発症し、足の親ゆびの関節を中心とした下肢の関節に痛みや腫れや発赤が現れるのが特徴です。
偽痛風の診断方法
痛風は尿酸が原因で発症しますが、偽痛風は「ピロリン酸カルシウム」という結晶が関節及びその周辺に蓄積することで炎症を引き起こし、関節の痛みや腫れが現れます。特徴としては、男女を問わず60歳以上の高齢者に多く認められ手首・膝・肘・足首など比較的大きな関節に症状が出る傾向があります。 一方、痛風は男性に多く高尿酸血症によって発症し、足の親ゆびの関節を中心とした下肢の関節に痛みや腫れや発赤が現れるのが特徴です。
偽痛風の治療
治療は痛風とは異なり、生活習慣病ではないため、急性の炎症を鎮静化することが中心になります。局所の安静、痛み止め(消炎鎮痛剤)の内服、必要に応じてステロイドの内服などが行われます。症状が改善すれば、普段通りの生活に戻ることが可能です。
まとめ
高齢になって突然、膝・手首・足首等が腫れて激しい痛みが生じた場合は、痛風だけではなく偽痛風の可能性も考慮する必要があります。少しでも気になる痛みがある場合は、自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。