有痛性外脛骨について

有痛性外脛骨とは
有痛性外脛骨について 外脛骨は足の内側、特に土踏まずの中央に生じる舟状骨の副骨のことをいいます。 外脛骨自体は異常ではなく約20%前後の人にみられ、どちらかと言うと女性の方が多く、両側性にでることが多いようです。
症状と原因
通常は無症状ですが、窮屈な靴による圧迫や運動による 過度な使用などで痛みが出ることがあります。 主な症状として、足の内側(舟状骨)の腫れや痛み、発赤を認め、運 動時や長時間の歩行時の痛み、靴による圧迫での不快感などがあります。 原因として多いのは扁平足による足のアーチの低下、運動による過度な使用、外傷や捻挫、靴による圧迫などが挙げられます。
診断と初期治療
診断には足の内側(舟状骨)の腫れや痛み、発赤や扁平足の有無の確認及びレントゲン撮影にて診断しています。 治療としてはまず、局所の安静にて患部の負担を減らし、 消炎鎮痛剤入りの外用剤の使用や電気治療等を行って炎症の鎮静化を目指します。 捻挫等の外傷の急性期で痛みが著しい場合は3週前後のギプス固定を行うことがあります。痛みを起こす原因の除去のため、後脛骨筋の緊張を少なくし外脛骨の負担を軽減させる目的で土踏まずを支えるアーチサポートの使用も有効であると思います。
回復期のリハビリと今後の可能性
急性期の痛みが鎮静化してきたら、リハビリテーションで後脛骨筋を中心とした足関節周囲筋の筋力訓練、足趾の筋力訓練、アキレス腱のストレッチ等を行っていきます。 最近、体外衝撃波治療を治療に利用した報告もあるようです。当院では有痛性外脛骨での使用経験はまだありませんが、今後要望があれば検討したいと思います。
有痛性外脛骨でお困りの患者さんは御相談下さい。